Windowsキーはただの飾りじゃない!左手一本でPCを操る神ショートカット【週刊ICT活用講座 Vol.2】
こんな「ちょっとした面倒」、心当たりはありませんか?
PCでの作業中、ふとこんな風に感じたことはないでしょうか。
- 「キーボードの左下にある、あの旗のマークのキー(Windowsキー)、押してもスタートメニューが開くだけで、正直あまり使ったことがない…」
- 「資料の一部だけスクリーンショットを撮りたいけど、PrintScreenキーで全画面を撮ってからペイントに貼り付けて、トリミングして…あぁ、とにかく面倒!」
- 「少し席を立つだけなのに、わざわざCtrl + Alt + Deleteの3つのキーを押してPCをロックするのは、指が攣りそう…」
日常的に繰り返される、ほんの数秒のタイムロスと小さなストレス。
しかし、これらは積もり積もって、あなたの集中力と貴重な業務時間を少しずつ奪っています。
そのお悩み、実は「Windowsキー」を主役にしたショートカットが、驚くほどスマートに解決してくれます。
多くのショートカットはCtrlキーやAltキーと組み合わせて使われますが、Windowsキーも非常に強力なパートナーです。
特に、Windowsキーを使ったショートカットは、PCの「設定」や「機能」といった根幹部分を直接呼び出すものが多く、覚えるだけでPCの操作性が別次元へと向上します。
左手の小指や親指でホームポジションから楽に押せる位置にあることも、使わないともったいない大きなポイントです。
まずはこれだけ!覚えておきたいWindowsキーショートカット7選
今日からすぐに使える、選りすぐりのショートカットをご紹介します。まずは一つでも、ご自身の業務で使えそうなものから試してみてください。
Windowsキー + E : “あのファイルどこだっけ?”を一瞬で解決
PC作業の基本となるファイル操作。
このショートカットを使えば、デスクトップに山積みにされたアイコンを探したり、タスクバーの小さなアイコンをクリックしたりすることなく、一瞬でエクスプローラー(ファイルやフォルダを表示する画面)を開けます。
思考を中断させずに、スムーズに目的のファイルへアクセスできます。
Windowsキー + L : 席を立つときの一瞬で、PCを鉄壁ガード
オフィスでコーヒーを淹れたり、少し休憩で席を立ったりする際、情報漏洩を防ぐためにPCをロックするのは社会人の基本マナーです。
このショートカットなら、左手一本、ワンアクションで瞬時にPCをロックできます。
Ctrl + Alt + Deleteよりも遥かに速く、安全で、そして何よりスマートです。
Windowsキー + V : “さっきコピーしたアレ”を呼び出す魔法
「2つ前にコピーした文章をもう一度使いたい…」そんな時に限って、別のものをコピーしてしまった経験はありませんか?
この魔法のキーは、Ctrl+Cでコピーした内容の「履歴」を呼び出します。
文章だけでなく、画像も対象です。2つ前にコピーした文章も、3つ前にコピーした画像も、ここから自由に選んで貼り付けられます。(この機能はVol.4でさらに深掘りします!)※初めて使う際は、設定を有効にする必要があります。
Windowsキー + Shift + S : 欲しい部分だけを切り取る、狙い撃ちスクリーンショット
画面の一部だけを切り取ったり、フリーハンドで必要な部分だけを囲ったりできる、高機能なスクリーンショットツールを一発で呼び出せます。
Web会議で表示された資料の一部を切り取ってチャットで共有する、といった作業が驚くほどスムーズになります。
もう、スクリーンショットのためにペイントを開く必要はありません。(この便利なツールもVol.5で詳しく解説予定です!)
Windowsキー + I : 設定画面への最短ワープゲート
Wi-Fiの接続先を変えたい、ディスプレイの解像度を変更したい、といったPCの各種設定。
スタートメニューから「設定」の歯車アイコンを探すことなく、一発で設定画面を開けます。
PCの調子が悪い時など、急いで設定を確認したい場面でも慌てずに済みます。
Windowsキー + . (ピリオド) : コミュニケーションを円滑にする絵文字パレット
ビジネスチャットでのやり取りで、少し感情を表現したり、文章を和らげたりしたい時に便利な絵文字。
このショートカットを使えば、スマートフォンと同じような感覚で、PCからでも素早く絵文字や記号を入力できます。
Windowsキー + 左右矢印キー(→ or ←) : ウィンドウを分割、作業効率を倍増させる
2つのウィンドウを、画面の左右に寸分の狂いなくピッタリ半分ずつ並べて表示する機能です。
「Webサイトの情報を参照しながらWordに文章をまとめる」「Excelのデータを見ながらメールを作成する」といった作業が劇的に捗ります。
もう、ウィンドウのサイズを手動で調整するイライラとはお別れです。
いかがでしたでしょうか。
Windowsキーは、単にスタートメニューを開くだけのキーではなく、PCの便利な機能を直接呼び出す「魔法の扉」のような存在です。
特に「Win+E(エクスプローラー)」や「Win+L(ロック)」は、使用頻度が高く、覚えるだけですぐに効果を実感できる必須のショートカットと言えるでしょう。
その多くが左手だけで完結するため、右手でマウスを操作しながらでもスムーズにコマンドを実行できます。
ぜひ、日々の業務に取り入れて、あなたのPC作業をより快適なものにしてください。
こんなに色々!知ればもっと速くなる!定番&便利ショートカットキー


【担当者より】ショートカットを活かすも殺すも「PCの基礎体力」
ショートカットを駆使して様々な機能を瞬時に呼び出すようになると、PC本体の処理速度、つまり「基礎体力」が操作の快適さに直結してきます。
せっかくショートカットで効率化しても、PCの反応が遅くては宝の持ち腐れです。
複数のアプリを同時に起動してもサクサク動く高性能なPCがあれば、ショートカットの効果を最大限に引き出し、ストレスのない軽快な操作環境を実現できます。
もし、最近PCの動作が少し遅いと感じ始めたら、それはPCの替え時、あるいはアップグレードを検討するサインかもしれません。
