イノナビ

2026.02.17

【2026年最新】Thunderbolt 5登場でさらに複雑に?「形は同じなのに使えない」ケーブル選びの落とし穴を徹底解説

Thunderbolt-5とThunderbolt-4、および一般的なUSB-Type-Cケーブルのコネクタ比較イメージ

「Type-Cケーブルを買ってきたのに、モニターが映らない」
「最新のPCに入れ替えたのに、充電スピードが遅い」

USB Type-Cが普及し、iPhoneもWindows PCもケーブル1本で繋がる便利な時代になりました。
しかし、それと同時に増えているのが「ケーブルのミスマッチ」によるトラブルです。

さらに2024年後半から「Thunderbolt 5(サンダーボルト5)」という新規格が登場し、2026年現在、市場には新旧の規格が入り乱れています。

今回は、総務担当者や機材選定者が知っておくべき、Thunderbolt 4と5の違い、そして「最新こそ正義ではない」という機材選定の現実について解説します。

そもそも「Type-C」は「端子の形」の名前にすぎない

まず最大の誤解を解きましょう。
「USB Type-C」とは、コネクタ(差込口)の形状の名前であって、性能を示す言葉ではありません。

同じ楕円形のコネクタでも、中身の性能は「軽自動車」から「F1カー」まで全く異なります。
見た目が同じだからといって、安いケーブル(軽自動車)で、8Kモニター出力などの重たい処理(F1レース)をしようとしても、動かないのは当然なのです。

2026年の常識:3つの「見えない階級」

オフィスでのトラブルの多くは、ケーブルの「階級」を間違えることで起きます。
現在は主に以下の3つの壁があります。

USBケーブルの内部構造の違い。E-Markerチップの有無や、配線の密度の違いを示す図解イメージ

「充電スピード」の壁(60W vs 240W)

USB PD(Power Delivery)の規格拡張により、現在は最大240W(EPR)までの給電が可能になっています。

  • 60W対応: 一般的なスマホ、タブレット、薄型ノートPC向け。
  • 100W対応: ハイスペックノートPC、MacBook Pro向け。
  • 240W対応(EPR): ゲーミングPC、モバイルワークステーション、Thunderbolt 5対応機器向け。

【ここが落とし穴】 「最新のハイエンドPC(140W充電対応)」を買っても、ケーブルが「60W対応」のままだと、充電は60Wに制限されます。
「急速充電器を買ったのに遅い!」という場合、犯人はケーブルであるケースがほとんどです。

「データ転送」の壁(USB 2.0 vs USB4)

データを送るスピードも、ケーブルによって雲泥の差があります。

  • USB 2.0(480Mbps): 安価な「充電ケーブル」はこれ。データのコピーは非常に遅い。
  • USB 3.2 / USB4(5Gbps〜40Gbps): 現在のビジネス標準。
  • Thunderbolt 5(80Gbps〜120Gbps): 最新の超高速規格。

【ここが落とし穴】 安価で販売されているケーブルの多くは、データ転送が「USB 2.0(遅い)」仕様です。
これでスマホの数GBある動画データをPCに移そうとすると、いつまで経っても終わりません。

最強規格「Thunderbolt 5」は導入すべき?メリットとデメリット

現在、市場に出回り始めている最新規格「Thunderbolt 5」。
「数字が大きい方がいいだろう」と安易に飛びつくのは危険です。2026年現在の導入判断基準を整理します。

Thunderbolt 5の圧倒的メリット

Intel社が主導するこの最新規格は、まさに「モンスター級」の性能です。

  • 速度が倍増: 前規格(Thunderbolt 4)の40Gbpsから、一気に80Gbpsへ。帯域ブースト機能を使えば最大120Gbpsまで出ます。
  • 超高画質: 8Kモニターを複数台接続したり、超高リフレッシュレート(540Hzなど)のゲーミングモニターを動かせます。
  • 大電力対応: 最大240Wまでの充電規格(PD EPR)をサポートしており、ゲーミングノートPCなどもケーブル1本で充電可能です(※PC側の対応が必要です)。

 

しかし…導入には「大きな壁」が

一般的なオフィス業務(Excel、Teams、Web閲覧)において、Thunderbolt 5は完全にオーバースペックであり、以下の理由から推奨しにくいのが現状です。

新のThunderbolt-5機器と従来の機器を比較検討している日本人の社内SE・IT担当者

  1. 対応PCがまだ少ない 2026年現在でも、Thunderbolt 5ポートを搭載しているのは、一部のクリエイター向けハイエンドPCやゲーミングPCに限られます。一般的なビジネスPC(Core Ultra搭載の薄型機など)の多くは、まだThunderbolt 4が主流です。
  2. 価格が高額 Thunderbolt 5対応のケーブルやドッキングステーションは、Thunderbolt 4製品に比べて1.5倍〜2倍近い価格になります。全社員分揃えるにはコストがかかりすぎます。
  3. ケーブルの長さ問題 超高速通信を行うため、信号の劣化を防ぐ必要があり、ケーブルは「1メートル以内」など短くなりがちです。デスクの取り回しが良い長いケーブルは、特殊なICチップ入りのため非常に高価になります。

結論: 動画編集者や3D設計者以外の一般社員には、「Thunderbolt 4」または「USB4」で十分お釣りが来ます。

ケーブルの「ロゴ」で見分ける方法

混在する規格を見分ける唯一の方法は、コネクタ部分の「ロゴ刻印」を見ることです。

  • 電池マーク: 充電専用(映像が出ない可能性大)
  • SS (SuperSpeed): データ転送が速い(USB 3.x)
  • カミナリマーク + 4: Thunderbolt 4(現在のビジネス標準・最適解)
  • カミナリマーク + 5: Thunderbolt 5(最新・超高速・高価)

PC側の差込口にも同様のマークがあります。
「5」のマークがないPCに「5」のケーブルを挿しても、PC側の性能(Thunderbolt 4など)までしか速度は出ませんのでご注意ください。

最新=最適とは限らない。適材適所の選定を

「たかがケーブル」と思うかもしれませんが、規格外の安いケーブルを使えばWeb会議が止まり、逆にオーバースペックな最新ケーブルを導入すれば無駄なコストになります。

  • 一般社員用: コスパ重視の「60W / USB 3.2 Gen2」
  • 役員・標準用: 失敗のない安定の「Thunderbolt 4」
  • クリエイター用: 最先端の「Thunderbolt 5」

このように、用途とPCのスペックに合わせて適切な機材を配備することが重要です。

IBSでは、お客様が導入されているPC(Windows/Mac)の型番や業務内容に合わせて、最適な「ケーブル」「ドッキングステーション」「モニター」の組み合わせを選定・提案いたします。
「規格が難しくて分からない」「無駄なコストをかけずに環境を整えたい」というご相談は、ぜひIBSにお任せください。

 

\ PC周辺機器・オフィス環境の無料相談はこちら /

オフィスの「困った」をアドバイザーに聞く
相談してみる
イノテックスビジネスソリューションズ株式会社は経済産業省が定めるDX認定制度に基づき、
「DX 認定事業者」としての認定を取得しました。
お見積のご依頼・サービスに関するご質問やご相談までこちらからお問い合わせください。
お問い合わせ
サービスご利用のお客様専用

遠隔サポート用のプログラムは、Windows OSの端末からのみ、ダウンロードが可能です。
ダウンロードを希望される場合、お手数をおかけしますが、Windows OSの端末で本ページにアクセスしてください。