集中力アップ!仕事の邪魔をさせないWindows通知設定の見直し【週刊ICT活用講座 Vol.6】

目次
こんなお悩みありませんか?
- 企画書作成に集中しているまさにその時、画面右下からピコン!と通知が表示され、思考がプツリと中断してしまった…。
- 重要なオンライン商談中、お客様と画面を共有している時に、プライベートなチャットの通知が見えてしまわないかヒヤヒヤした経験がある。
- 通知が多すぎて、本当に重要な連絡なのか、ただのお知らせなのか、見分けるのが大変でかえってストレスになっている。
そのお悩み、Windowsの「応答不可モード」を使いこなせば解決します!
(※Windows 11では、従来の「集中モード」が「応答不可モード」として通知センターに統合され、より強力になりました。)

通知に振り回されない「集中環境」の重要性
PCからの通知は、重要な連絡をタイムリーに知らせてくれる便利な機能ですが、時として私たちの集中力を奪う最大の敵にもなり得ます。
一度途切れた集中力を取り戻すには、多くの時間とエネルギーが必要になる(いわゆる「コンテキスト・スイッチング」のコスト)と言われています。
大切なのは、通知に振り回されるのではなく、「いつ、どの通知を受け取るか」を自分でコントロールすることです。
Windowsには、そのための強力な機能「応答不可モード」が備わっています。
やってみよう!「応答不可モード」で「聖域」を作る
操作は非常にシンプルです。まずはこの基本操作を覚えましょう。
- 通知センターを開く 画面右下のタスクバーにある時計や日付の部分をクリックします。(またはショートカットキー
Windows+Nを押します) - 「応答不可」をオンにする 通知センターが開いたら、パネルの上部(または設定パネル内)にある「応答不可」ボタン(🔔ベルのようなアイコンが目印です)をクリックします。
これだけで「応答不可モード」がオンになり、作業中は視界の端で光るポップアップ通知(バナー通知)が一切表示されなくなり、あなたの「聖域」が確保されます。(通知自体は、後で確認できるよう通知センター内に蓄積されます)。
集中を終えて通知を確認したくなったら、もう一度「応答不可」ボタンをクリックするだけで解除できます。

さらに便利!「優先通知」と「自動化」で賢く管理
「応答不可モード」は、単にすべての通知をオフにするだけではありません。より詳細なルールを設定することで、集中を維持しつつ、本当に重要な連絡だけは見逃さない、といった柔軟な設定が可能です。
Windowsキー + I で設定画面を開き、「システム」→「通知」に進んでみましょう。

1. 「優先通知」を設定する
「応答不可モード中でも、特定の上司からのTeamsの通知だけは受け取りたい」といった、業務上欠かせない連絡がある場合に便利です。
「優先通知を設定」をクリックし、通知を例外的に許可するアプリ(Teams, Slack, Outlookなど)や、特定の連絡先からの通知を個別に設定できます。
これにより、集中は維持しつつ「絶対に見逃してはいけない連絡」だけをキャッチできます。
2. 「応答不可モード」を自動でオンにする
「応答不可モードを自動的にオンにする」セクションでは、特定の状況下で自動的にモードを切り替える設定が可能です。毎回のオン/オフの手間を省き、意識せずとも集中環境を維持できます。
- 「次の時間帯」: 「平日の9時〜12時は企画書作成の集中タイム」など、自分の働き方に合わせて時間を決めておけば、自動でオン/オフが切り替わります。
- 「ディスプレイを複製しているとき」: プロジェクターや外部モニターに画面を共有している時(=プレゼンや商談中)は、自動で通知をオフにします。商談相手に不要な通知を見せてしまうリスクを防ぐ、必須の設定と言えるでしょう。
- 「ゲームをプレイしているとき」: これはゲームだけでなく、PowerPointのスライドショーなど、フルスクリーンでアプリを使用している時も含まれます。発表中や作業中の邪魔を防ぎます。

通知を「管理」して、生産性を高めよう
いかがでしたでしょうか。
集中したい時は、まず通知センター(時計をクリック)から「応答不可モード」(🔔ベルアイコン)をオンにすることを習慣にしてみましょう。
さらに「システム」→「通知」で、重要な連絡だけを通す「優先通知」や、「自動規則」(特定の時間帯、画面の複製時など)を活用すれば、オン/オフの手間さえなくなり、快適な集中環境が自動で維持されます。
通知に受け身になるのではなく、自分が通知の主導権を握ること。この小さな意識改革が、日々の仕事の質と生産性を大きく向上させます。
【担当者より】デジタル環境の整備も、立派な「整理整頓」です
私たちはオフィスのデスク周りを整理整頓しますが、PCのデスクトップや通知設定といった「デジタル環境」の整理整頓も同様に重要です。
快適で集中できるデジタル環境は、ストレスを軽減し、創造的な仕事を生み出す土台となります。
弊社では、最新PCのご提案だけでなく、お客様が本来の業務に集中できるよう、PC周りのあらゆる環境設定に関するご相談も承っております。
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