日本語入力が爆速に!辞書登録で定型文や長文をかんたん入力【週刊ICT活用講座 Vol.7】

目次
💻 こんなお悩みありませんか?
- メールの冒頭に書く「お世話になっております。株式会社〇〇の△△です。」という決まり文句を、毎日キーボードで一文字ずつ打つのが非効率だと感じている。
- 読み方が非常に難しいお客様のお名前や、社内でも統一が難しい特殊な専門用語を変換するのに、いつも正しい漢字を探して時間がかかってしまう。
- 覚えきれないほど長い自社の商品名や、会社の住所、電話番号、メールアドレスなどを、一字一句間違えずに素早く入力したい。
そのお悩み、日本語入力システム(IME)の「ユーザー辞書登録」が解決します!
私たちが日本語を入力する際に使っているIME(Microsoft IMEやGoogle日本語入力など)には、ユーザーが自由に単語や文章を登録できる「辞書機能」があります。
これを使えば、例えば「おせわ」と入力して変換するだけで、先ほど例に出た長い挨拶文を一発で呼び出すことが可能になります。
これは、単なる時短だけでなく、「コピペ元のファイルを探す」といった細かな時間も削減し、さらに入力ミスを防ぐという点でも非常に強力な機能です。
まさに、日々の小さなストレスを確実に解消してくれるテクニックと言えるでしょう。
📖 やってみよう!辞書に自分だけの単語を登録する
設定は数分で完了します。一度登録してしまえば、PCを買い替えるまで(あるいは設定を移行すればその後もずっと)その恩恵を受けられます。
1. 登録画面を呼び出す
画面右下のタスクバー(時計などが表示されているエリア)にある「あ」や「A」のアイコンを右クリックし、メニューの中から「単語の登録」(または「単語の追加」)を選択します。
(お使いのIMEによって若干文言が違う場合があります。Windows 10/11標準のMicrosoft IMEの場合、「単語の追加」という表記が一般的です)
2. 「単語」と「よみ」を入力する
表示されたウィンドウに、2つの主要な入力欄があります。
- 単語: 実際に表示させたい言葉や文章を入力します。 (例: お世話になっております。株式会社〇〇の△△です。)
※改行を含めた複数行の登録も可能ですが、IMEの種類によってはうまく動作しない場合があるため、まずは一行の文章から試してみるのがおすすめです。 - よみ: その単語を呼び出すための、短いキーワード(トリガー)を入力します。 (例: おせわ)
3. 登録する
「品詞」は基本的に「名詞」や「短縮よみ」で問題ありません。 (Microsoft IMEの場合は「短縮よみ」を選ぶと、変換候補の先頭に出やすくなる傾向があります)
「登録」ボタンをクリックすれば完了です。早速、メモ帳やメール作成画面などで「おせわ」と入力し、スペースキーで変換してみてください。
登録した文章が候補に出てくるはずです。

💡 効果的な「よみ」の付け方のコツ
辞書登録は、この「よみ」の付け方にこそ、効率化の工夫が詰まっています。いくつかコツをご紹介します。
短く、直感的に
まずは、自分が覚えやすいキーワードを登録するのが基本です。 例:めーる → 自分のメールアドレス、じゅうしょ → 会社の住所、など。
自分が忘れない、かつタイプしやすい短い言葉が最適です。
記号で始める
「よみ」の頭に「(かぎかっこ)」や「@」などの記号をつける方法も、非常に効果的です。
普通の日本語変換と候補が混ざらないので、誤変換のストレスがありません。
例:
「かいぎ→ 【〇〇に関する定例会議】@m→ xxxxx@example.com「いつも→ いつも大変お世話になっております。
このように、記号と組み合わせることで、意図しない変換を防げます。
読み方をそのまま
読み方が難しい人名や、特殊な地名・建物名は、一度正しい漢字で登録しておけば、次から迷うことがありません。
例:わたぬき → 四月一日 これで、毎回インターネットで検索して確認する手間が省けます。
【担当者より】入力作業のストレスは、道具で軽減できます
辞書登録を使いこなすと、キーボードを打つ回数そのものが劇的に減り、入力作業のストレスが大幅に軽減されます。
タイプミスが減ることで、心理的な負担も軽くなるはずです。
さらに、長時間タイピングしても疲れにくいエルゴノミクス(人間工学)設計のキーボードや、静かな場所でも気兼ねなく使える静音キーボードなど、ご自身の身体や働く環境に合った物理的な「道具」にこだわることで、その効果は倍増します。
ソフトウェア(辞書登録)とハードウェア(キーボード)の両面からアプローチすることが、快適なPC作業環境への近道です。
弊社では、お客様の働き方に合わせた最適な入力デバイスのご提案も行っておりますので、お気軽にご相談ください。