「東京都サイバーセキュリティ助成金」に向けて!課題に合わせて選ぶセキュリティ対策製品ガイド

「セキュリティ対策が必要なのはわかるけど、うちの会社には何が必要なの?」
間もなく、2025年第三回目の募集がスタートする「東京都サイバーセキュリティ助成金」。
この助成金を活用してセキュリティ対策を始めようと思っても、多くの企業がこの疑問にぶつかります。
UTM、ファイアウォール、セキュリティスイッチ(Subgate)…。
専門用語が飛び交うセキュリティの世界で、自社に本当に必要な対策を見極めるのは簡単ではありません。
そこで、こちらの記事では、よくあるセキュリティ課題別に「どんな対策が有効か」を具体的にご紹介します。
目次
CASE 1:迷惑メールやウイルス付きメールが多く、社員の誤クリックが心配
現状の課題
毎日大量の迷惑メールが届き、中には巧妙に取引先を装ったものも。
社員が誤ってリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いてしまうリスクが常にある。
おすすめの対策:メールセキュリティ強化サービス
AIが危険なメールを自動で検知・隔離し、脅威が社員に届く前にブロックします。
フィッシング詐欺やマルウェア付きメールから会社を守る、第一の防波堤です。
導入効果
– 危険なメールの自動隔離で誤クリックリスクを大幅削減
– 社員の教育負担を軽減
– メール経由の情報漏洩を未然に防止
CASE 2:もしウイルスが侵入しても、社内全体への「感染拡大」を防ぎたい
現状の課題
テレワークで使ったPCを社内ネットワークに繋いだ瞬間や、USBメモリ経由などでウイルスが侵入した場合、瞬く間に社内の他のPCやサーバーへ感染が広がってしまう(二次感染)のが怖い。
従来の入口対策(UTM等)だけでは、内部で発生した脅威を防げない。
おすすめの対策:Subgate(セキュリティスイッチ)
社内のLANケーブルを束ねる「スイッチ(HUB)」をセキュリティ機能付きのものに変える対策です。
ウイルス感染したPCや不審な動きをする端末を瞬時に特定し、その通信だけを自動で遮断します。
導入効果
二次感染の防止: 1台が感染しても、ネットワーク全体への被害拡大を自動でブロック
運用の手軽さ: 各PCへのソフトインストール不要(エージェントレス)で導入がスムーズ
「見える化」: どのPCが攻撃を受けているか、どこで障害が起きているかが一目でわかる

CASE 3:ネットワーク全体を守りたいが、何から手をつければいいかわからない
現状の課題
小規模なオフィスで、専任のIT担当者がいない。
外部からの攻撃に対して、どこをどう守ればいいのか判断できない。
おすすめの対策:UTM(統合脅威管理装置)
ファイアウォール、ウイルス対策、不正侵入防止など、複数のセキュリティ機能を1台に統合した「守りの要」です。
専門知識がなくても、包括的な保護が可能です。
導入効果
– 1台でネットワーク全体を多層防御
– 管理の手間を最小化
– 中小企業に最適なコストパフォーマンス
CASE 4:特定の業務システムやサーバーを重点的に守りたい
現状の課題
顧客データベースや基幹システムなど、特に守るべき重要な情報資産がある。そこへのアクセスを厳密に管理したい。
おすすめの対策:ファイアウォール + アクセス制御
特定のサーバーやシステムへのアクセスを細かく制御し、不正なアクセスをブロックします。
誰が、いつ、どこから、何にアクセスしたかの記録も残せます。
導入効果
– 重要情報への不正アクセスを防止
– 内部からの情報漏洩対策にも有効
– アクセスログで事故時の原因究明が可能
自社に合った対策を選ぶために
ここまで4つのケースをご紹介しましたが、実際には複数の対策を組み合わせることで、より強固なセキュリティ体制を構築できます。
IBSがおすすめする組み合わせ例:
UTM(入口対策) + Subgate(内部対策)
外部からの攻撃はUTMで防ぎ、万が一すり抜けたり持ち込まれたりした脅威は、Subgateで封じ込める。
「入口」と「内部」の二重ロックで、最も効果的な防御網を作れます。
「うちの会社には何が必要?」と迷ったら、まずは現状のリスクを整理することから始めましょう。
IBSでは、お客様の業務内容やネットワーク環境をヒアリングした上で、最適なセキュリティ製品をご提案しています。
助成金の対象製品かどうかの確認も含め、お気軽にご相談ください。
👉 「東京都サイバーセキュリティ対策促進助成金」について相談してみる
次の記事では、実際の申請準備について詳しく解説します。
「東京都サイバーセキュリティ助成金」シリーズ、第一回の記事はこちら